資産担保

ここでAB(AssetBacked)は“資産担保”と日本語訳されるのが一般的です。正確には特定の“資産対応”や“資産裏付け”という意味合いが強いのですが、日本には抵当証券というまさに不動産そのものを担保にした“みなし証券”もあります。この抵当証券との比較では、投資家保護や証券の値付けなどにおいて大きな差があります。ABSやABCPの方は個別資産(特定資産)の収益性に特に着目していますから、その点でも抵当証券より信用力に厚みがあります。特定債権法のABSは、①発行額面が1億円以上であること、②指定格付機関より格付けを取得すること、③証券取引法上の特定有価証券の取り扱いを受けること、を特徴としています。たとえば、SPCの資産がリース債権またはリース債権信託受益権で、それを裏付けに発行されるのがABSだとイメージして下さい。また、ABCPは証券取引法上の特定有価証券の取り扱いを受けることを除いて、通常のCPと同じ規制を受けます。CP(コマーシャル・ペーパー)とは、優良企業が機関投資家等から無担保で短期の資金調達を行うために発行する約束手形の呼称です。社債が中長期の資金調達であるのに対して、CPは9カ月以内の資金調達と考えればよいでしょう。機関投資家:保険、年金基金、投資信託、共済組合などの法人や団体の総称で、純粋に投資目的をもって安定的、継続的に証券投資などを行う投資家。CP:コマーシャル・ペーパー(CommercialPaper)の略で、優良企業が機関投資家から無担保で短期の資金を調達する際に発行する約束手形のこと。CPは無担保であるため、通常は金融機関の保証またはバックアップラインの設定が必要です。